やさしい税務会計ニュース
やさしい税務会計ニュース
文書作成日:2026/07/14
令和8年度税制改正〜個人住民税における基礎控除額の改正の有無

[相談]

 私は会社で経理・給与計算を担当しています。
 令和8年度税制改正により、令和7年度税制改正に続いて所得税の基礎控除額が引き上げられましたが、個人住民税(市・県民税)の基礎控除額についても同様の改正が行われたのでしょうか。教えてください。

[回答]

 個人住民税(市・県民税)については、基礎控除額の改正は行われていません。詳細は下記解説をご参照ください。

[解説]

1.令和8年度税制改正「前」の所得税の基礎控除額

 令和8年度税制改正前の所得税の基礎控除額は、納税者本人の合計所得金額に応じて、次の表のとおり定められています。

(注)令和元年分以前の基礎控除額は、納税者本人の合計所得金額にかかわらず、一律38万円です。
[出典]国税庁「No.1199 基礎控除
2.令和8年度税制改正「後」の所得税の基礎控除額

 令和8年度税制改正により、令和8年分以後の所得税の基礎控除額については、改正前の最高58万円(上乗せ措置をする前の金額)から4万円引き上げられ、最高62万円となっています。

 さらに、合計所得金額の区分(所得階層)に応じて、最高42万円が上乗せされます。

3.個人住民税の基礎控除額の概要と、改正の有無

 地方税法では、前年の合計所得金額が2,500万円以下である所得割の納税義務者については、その人の前年の所得について算定した総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額から、次に掲げる場合の区分に応じ、それぞれに定める金額(基礎控除額)を控除すると定められています。

  1. @ 納税義務者の前年の合計所得金額が2,400万円以下である場合:43万円
  2. A 納税義務者の前年の合計所得金額が2,400万円を超え2,450万円以下である場合:29万円
  3. B 納税義務者の前年の合計所得金額が2,450万円を超え2,500万円以下である場合:15万円
  4. C 納税義務者の前年の合計所得金額が2,500万円を超える場合:0円

 上記の個人住民税の基礎控除額については、(令和7年度税制改正のときと同様に)上記2.の所得税のような改正は行われていません。

 したがって、所得税の基礎控除額は令和7年度税制改正、令和8年度税制改正の2度にわたり引き上げられたものの、個人住民税の基礎控除額(最高43万円)は据え置かれているということになります。

[参考]
所法86、改正所法86、令和8年改正法附則1、9、措法41の16の2、改正措法41の16の2、地方税法34、314の2など

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。



令和8年分からの所得税の基礎控除額の改正内容2〜2年間限定の引き上げ部分とは2026/07/07
令和8年分からの所得税の基礎控除額の改正内容2026/06/30
通勤手当の非課税限度額の改正〜駐車場等の利用がある場合の非課税限度額の計算方法2026/06/23
後期高齢者医療保険料を普通徴収で納付 社会保険料控除の適用対象者は?2026/06/16
片道通勤距離2km未満の人が駐車場等の料金を負担した場合の非課税限度額の取扱い2026/06/09
通勤手当の非課税限度額の改正〜従業員が選んだ会社付近の駐車場は対象になるか2026/06/02
令和8年度税制改正〜特定暗号資産に係る譲渡損失の繰越控除2026/05/26
通勤手当の非課税限度額の改正〜従業員の自宅付近の駐車場は対象になるか2026/05/19
令和8年度税制改正〜通勤手当の非課税限度額の改正内容2026/05/12
令和8年度税制改正〜暗号資産取引の課税方式の変更2026/05/05
新築住宅とその住宅用地に対する固定資産税の減額措置と留意点2026/04/28
年内に青色事業専従者給与の支払を受けた親族を控除対象扶養親族にできるのか2026/04/21
店舗の立ち退きのために受け取った補償金と消費税2026/04/14
年の途中で解約した生命保険の解約日までの支払保険料は生命保険料控除の対象となるのか2026/04/07
令和8年度税制改正大綱〜青色申告特別控除額の見直し2026/03/31
お問合せ
宮地学税理士事務所
〒857-0061
長崎県佐世保市今福町7番7号
TEL 0956-25-2215
FAX 0956-24-5692

メールでのお問合せ

事務所からのメッセージ

【経営理念】1994/6/16
「我々は、関与先の健全なる発展を目指し、良質なサービスを提供することを使命とする。」

【事業所方針】
当事務所は、関与先企業の経営健全化をサポートすることを第一に考えています。
そのため、単に税務申告や会計帳簿を作成するだけでなく、経営指導や経営相談にも重点を置いています